【今年こそ撃退!!花粉症対策】生体守る防御反応だった!アレルギー体質の人こそ「花粉は“体内に存在してはいけない物質”」

 
マスクが外せないほどのアレルギーは生体の防御反応でもある(写真と本文は関係ありません)

 前回もお伝えした通り、今年のスギ花粉の飛散時期は、関西が2月10日頃、関東が同15日頃と予想されている。

 「飛散する花粉量は、前年の夏の気候と密接な関連があります」と語るのは、山川耳鼻咽喉科医院(東京都港区)院長の山川卓也医師。

 スギ花粉を作る雄花の元となる花芽が作られるのが7月上旬。この時期に晴れた日が続くと花芽が多くなり、翌年の花粉飛散量も増える-という仕組みだ。

 山川医師によると昨年7月上旬の関東地方の日照時間は「平年並み」。ということは今年も例年通りのくしゃみ、鼻水、鼻づまりに悩まされる公算が大きいのだ。

 そもそもなぜ人は花粉症になるのか-。花粉症は「アレルギー」の一種。アレルギーとは、ある特定の物質「抗原」と結合する性質の「抗体」を体内に持っている状態を指す。抗原と抗体が結合するとアレルギー反応が起きる。抗原が牛乳なら牛乳アレルギーだし、抗原がハウスダストならハウスダストアレルギー…。スギ花粉のアレルギーの人の体内には、スギ花粉に対する抗体が存在するのだ。

 この抗体はスギ花粉に長期間にわたり接することで作られ、血液の中のリンパ球の一種「マスト細胞」の表面に付着していく。この状況で体外から入ってきた抗体(スギ花粉)が結合すると、その刺激でマスト細胞は化学伝達物質を放出して炎症を起こす。目の粘膜で炎症が起きれば結膜炎、鼻の粘膜で炎症が起きれば鼻炎や鼻水、鼻詰まりとなる。

 鼻炎薬やかゆみ止めの薬の広告で「抗ヒスタミン」という言葉をよく目にするが、この「ヒスタミン」はマスト細胞が放出する化学伝達物質の一つ。ヒスタミンの動きを封じ込めることで炎症を抑える作用を持っている-というわけだ。

 では、なぜスギ花粉に対するアレルギー反応で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりという症状が出るのか。山川医師が明快に答える。

 「アレルギー体質の人にとって花粉は“体内に存在してはいけない物質”です。だからそれを外に放出するためにくしゃみを、洗い流すために鼻水を、花粉の侵入を防ぐために鼻づまりを起こすのです」

 アレルギー症状はたしかにつらいが、これも生体をアレルギー物質から守るための防御反応なのだ。

 次回以降、そんな花粉症の改善策と予防法を検証する。 (長田昭二)