【今年こそ撃退!!花粉症対策】目と鼻はセットで考える 少しでも症状があれば両方の治療で相乗効果

 
作用が異なる市販薬がさまざま店頭に並んでいる

 「目の花粉症」(アレルギー性結膜炎)について前回は、「コンタクトレンズ、エアコン、パソコン」の3つのコンが大敵とお伝えした。検証を続ける。

 「目がかゆい程度なら-と甘く考える人もいますが、目の花粉症が原因で網膜剥離(はくり)や白内障、緑内障になることもあります」と警鐘を鳴らすのは、彩の国東大宮メディカルセンター(さいたま市)の眼科部長、平松類医師。原因は「掻(か)く」という行為だ。「掻くことで受ける目のダメージは想像以上に大きく、人によっては試合後のボクサーと同じくらい悪化することもある」というから馬鹿にはできない。

 恐ろしいのは、これが元で感染症になったり、自身が感染源になる危険性があることだ。

 「アデノウイルスというウイルスが付いた手で何かを触ると、触った場所でウイルスが2週間生き続けます。別の人がそこを触ればウイルスは手に付き、目をこすれば感染が成立する。花粉症でない人にも感染しますが、花粉症の人ほど目を掻くので、感染しやすくなるのです」(同医師)

 そんな目の花粉症の治療法はどんなものがあるのか。

 「基本は目薬ですが、目と鼻はセットで考えるべきです」という平松医師は、目と鼻の両方に少しでも症状があるのであれば、両方の治療を行うことで相乗効果が得られる、と説明する。

 目薬は、抗ヒスタミン薬、遊離抑制薬、そしてステロイド剤の三本柱。

 抗ヒスタミンは炎症物質による充血を防ぐ作用、遊離抑制薬は炎症物質が出るのを防ぐ作用があるので、順序としては遊離抑制薬を花粉が舞う2週間ほど前から使い始め、症状が出てからは抗ヒスタミン薬、という使い分けや併用により効果は高められる。

 ステロイドはどちらの効果も持つ万能薬だが、副作用が出ることもあるので眼科医の処方に頼ることになる。

 「市販の目薬にもそれぞれの作用があるので、薬の性質を知った上で使ってほしい」と平松医師。加えて「飲み薬」もある。といっても、これは目のアレルギーだけを対象とした薬ではなく、鼻と連動して作用する。

 「花粉症の薬の効き方は個人差が大きく、人によって合う、合わないがはっきり出る。使ってみて効果がない時は、遠慮しないで別の薬を処方してもらうことが重要」と平松医師。

 治療への積極性が求められる。 (長田昭二)