【検証55歳からの性 セックス健康法】「官能小説のススメ」 読書は想像力がフル活動、文字で楽しむ性愛

 
末廣氏のおススメ著作

 アダルトDVDやネットのセックス動画などの普及で需要が減りつつある官能小説。しかし、読書は想像力をフルに働かせるので、脳にいい刺激を与えてくれる。即物的なセックスに飽きを感じたら、文字で楽しむ性愛をおススメしたい。

 ◇

 官能小説は読者を勃起させるのが目的になるが、読者の想像力が豊富なら、その性的刺激は何倍にも膨らむところが動画とは違う。官能小説家の末廣圭さん(76)はこう話す。

 「映像よりも文字で脳に刺激を入れた方が、脳の活性化にはあきらかにいいと思います。私も何か参考になるものがないかネット動画を見ることがありますが、映像だとやることが一緒なのですぐ飽きてしまう。それに出てくる女優が好みでないといやになる。その点、文字はストーリーの発想が非常に豊かです。それに映像になって出てこないので、登場する女性を想像で自分の好みのタイプに転化できるのも小説のいいところです」

 末廣さんの前職は大手出版社の編集者。58歳で早期退職し、官能小説家に転身した。18年間に刊行した作品は200冊以上にのぼる。SMや近親相姦などの異常愛は一切書かず、描くのは愛情のあるセックス(純愛もの)を基本にしてきた。

 これまでの作品の中でも特に勧めたい自信作は「魔性」や「窃視」(共に双葉文庫)という。どちらも絶版になっているが、ネット通販で検索すれば購入は可能だ。

 官能小説を創作する上で、主人公になりきって書いているうちに自分も勃起すれば、いい作品かどうかのバロメーターになる。70歳を過ぎても下半身は健在。ED治療薬などは使ったことがない。精力維持の秘訣(ひけつ)は「常に好きな女性をつくっておくこと」という。

 「怒られるかもしれませんが、妻一筋で定年を迎えるという『一穴(いっけつ)主義』ではダメだと思います。家庭を壊さない程度で大いに恋愛をした方がいい。心から女性を愛(め)でることで老化は防げると思うし、楽しい生活が送れる。男は女がいてこそ元気になれるのです」

 無理なら小説の中でもいいから女性を愛でよう。 (水川信吾)