ヤクルトのタイトルホルダー、三者三様のスタート 進化、持ち直し、低空飛行

 
山田はさらに進化中だ

 ヤクルトの昨季のタイトルホルダーたちが、今季は三者三様のスタートを切っている。

 昨季、山田哲人内野手(23)は本塁打王&盗塁王を獲得。トリプルスリーも達成したが、今季はさらに進化。ここまでの9試合(4日時点、以下同)で打率・375(リーグ4位)、2本塁打の好調ぶりだ。

 昨季は3・4月に同・269、2本塁打と出足でつまずいたが、首脳陣は「昨季にも増して安定感がある」と口をそろえている。とすれば最終的にどんな数字が出るか想像もつかない。

 “衝撃”的だったのは昨季の首位打者&最多安打の川端慎吾内野手(28)だ。3月25日の巨人との開幕戦(東京ドーム)。第3打席で菅野の内角速球にバットを折られ投ゴロに倒れた。

 昨季は公式戦143試合で1本もバットを折らなかった(日本シリーズ第1戦で1本折る)。それ自体が驚異的で、類いまれなバットコントロールの賜物だが「いきなり折られましたね。厳しいコースでファウルで逃げようとしたのですが、できなかった」とショックを隠せなかった。

 今季は茶色のバットに変えていたが、ゲン直しに昨季使っていた、ベースは黒でグリップ部分の22センチだけがオレンジのものに戻したほど。そのご利益か打率・405(同3位)、17安打(同トップ)と持ち直しており、心配はなさそうだ。

 打点王の畠山和洋内野手(33)は出遅れた。春季キャンプ序盤にぎっくり腰を発症したことがたたりオープン戦には出場できず。ぶっつけで開幕に臨んだ。「1軍の投手の速球やキレのある変化球に目が慣れていない」と不安を漏らしていたが、その通り打率・212、0本塁打、4打点と低空飛行が続く。

 同一チームの3人が打撃3部門を分け合うのは史上初の快挙だったが、昨季のように刺激し合いながら5位に低迷するチームを引き上げることができるか。 (宮脇広久)