球団関係者も驚いたヤクルト・鵜久森、現役危機から奇跡の脱出 「2軍でも全然打てなくて」

 
1度崖っぷちまで追い込まれた男、鵜久森が劇的な代打サヨナラ満塁弾

 ヤクルトの鵜久森淳志外野手(30)が2日の横浜DeNA戦(神宮)でプロ野球史上16本目、球団では1982年の岩下正明以来35年ぶり2人目の代打サヨナラ満塁本塁打を放った。

 延長10回、須田から左翼席へ今季1号の劇弾。鵜久森は「サヨナラは初めてなので、すごくうれしい。(ヤクルトに)拾ってもらったので、しっかり恩返しできるように頑張ります」と端正なマスクを崩した。

 一昨年オフに日本ハムを戦力外となり、ヤクルト入り。昨年3月30日の阪神戦で4年ぶりの本塁打を放ち好発進したが、5月26日に2軍落ちした。ところが山田、畠山、川端、雄平と故障者が続出。選手が足りなくなり8月12日に1軍からお呼びがかかった。すると8月26日の阪神戦でプロ12年目にして初の満塁弾を放つなど、打率・257、4本塁打。球団関係者が「2軍でも全然打てなくて、チーム内で『今年で終わりだな』なんて話していたのに…」と驚いたように、現役生活の危機を脱した。

 小川淳司シニアディレクターは「そういうところで、結果が出るか出ないか。後がないという思いで割り切れる、そういう人は強いんじゃないですか」とうなずく。崖っぷちまで追い込まれた男が、チームを4年ぶりの開幕カード勝ち越しに導いた。 (塚沢健太郎)

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