2008年10月1日(水)

2008年後半も"AKIBA-POP"は止まらない!
怒涛の夏を過ごしたMOSAIC.WAVが9月19日にリリースしたニュー・シングルのテーマはズバリ……"迷惑メール"? さらには京都・太秦でのライブ出演など、秋〜冬もまだまだ活動が盛りだくさんのお2人に直撃してみました。文:澄川龍一
――この夏はいかがでしたか?
み〜こ:あれよあれよという間に終わってしまって(笑)。7月の終わりに『twilight listening party』があって、それから8月に『狂乱家族日記』のイベントに出演して、その1週間後に『Animelo Summer Live』があって。そのあとに事務所の旅行があり(笑)。
柏森進(以下:柏森):どんな旅行かは、み〜こブログを読むと……。
み〜こ:バレバレです(笑)。と、怒涛のようにいろいろありました。その前の2ndライブが5月だったのでけっこう時間が空いちゃって。そこからの1ヶ月ちょっとがすごかったぞという感じですね(笑)。
――身体が休まる間もなく。
み〜こ:『ワンフェス』に行って補給したり(笑)。
――クラブチッタの単独ライブ『Amusement Package!!』の直後は、しばらく時間ができると仰ってましたよね。
み〜こ:もう、まったり。新曲の作業を早めに取り掛かろうと思ったんだけどなあ?
柏森:「だけどなあ」(笑)。7〜8月は『アニサマ』の準備をしていた印象しかないですね。その間に、『むすめーかー』の曲を作って提出したり。
み〜こ:「迷惑メーリングGIRL」の曲も作って。それと、"太秦"の2曲もやってたよ。じゃあ、全部だ。全部でした(笑)。

――『むすめーかー』主題歌「むすめいく!-musumake-」と「迷惑メーリングGIRL」はコミケで先行販売がありましたね。そんな忙しいなか、9月19日に改めて一般発売が開始されたシングル「迷惑メーリングGIRL」について、改めてお聞かせください。タイトルにあるとおり迷惑メールをテーマにされていますが、こだわったところは?
柏森:迷惑メールの差出人が、人妻っていうことが多いんですよ。歌詞にも人妻にこだわりがあるって書いてある(笑)。あと、迷惑メールというと、アダルトなメールが多いんですよね。だから、間奏にシックな感じのものが入ったりとか。
み〜こ:私はあんまり迷惑メールが来なかったんですよ。なので、"アリクイ"とかわからなくて、いろいろ教えてもらって。「アリクイって美味しいの?」とか(笑)。
柏森:間奏に入っているセリフの文とか。あれは有名になった迷惑メールとかをもとにしています。調べてみると、1年にひとつくらいすごく有名になる迷惑メールがあるんです。「2006年に流行った迷惑メール」とか「2007年に流行った迷惑メール」とか。
――迷惑メール・オブ・ザ・イヤーみたいなものが(笑)。
柏森:日本国内じゃないんですけど、イグノーベル文学賞を取ったものもあるんですよ。「世界中の人にファンタジーを届けたことに関する功績で〜」って。前から迷惑メールのことは気になっていて、ずっとネタを温めていたんですよ。いつか使おうと思っていたのがこの曲になりました。
――歌詞カードも秀逸ですよね。レイアウトがメールそのまんまという。
み〜こ:最初にこれを渡されて「仮歌をお願いします」って言われた時は「どこ歌うのよー!」って思いました(笑)。
柏森:曲の雰囲気を掴んでもらうために、「こんなデザイン面白いんじゃないですか?」って渡したんですけど、み~こは迷惑メールをほとんど受け取ったことがなかったから、あんまり伝わらなかったと(笑)。
み〜こ:「絵を描くなよ!」みたいな(笑)。
――続いてカップリング「あなたの隣のバンパイア」ですが、これは……蚊ですよね?
み〜こ:はい(笑)。意外と気づいてくれていない人が多かったんですよ。
――蚊にニーソックスを履かせた人は初めてなんじゃないですかね(笑)。
み〜こ:最初、夏に発売するシングルのカップリング曲をどんなテーマにするか考えてくださいって言われて。「夏っぽいのがいいから、蚊がいいです」って言ったら、即却下されたんです(笑)。それで、こんな感じでいきたいんですけど……。って書いたら「それなら良いよ」と言われたので。蚊からどうしようかなと思って、じゃあバンパイアの女の子にしようと思って、ちょっと思わせぶりな夜這いチックな感じにしてみようと。
――迷惑メール、蚊と来て、3曲目の「デジタル・ラジカル・シンドローム」はガールズバンドのような曲になっています。
み〜こ:これは作詞・作曲・編曲全部をけんせいさん(Silver Seats Studio)にまるっと作っていただきました。YURIAさんがギターを弾きながら歌うのを観たことがあって、曲をいただいた時にそんなイメージでやろうとしたんですけど、自分はできなかった……(笑)。
――できませんでしたか(笑)。
み〜こ:ギターを弾いてる感じで歌おうとしてるんですけど、明らかに手が遅いんですよ。「真似すらできない! エアギターすらできない私!」って、ちょっとしょぼくれた時がありました(笑)。
――このシングル「迷惑メーリングGIRL」でまた新しいMOSAIC.WAVが見えてきたおところで、さらには10月に京都の『太秦戦国祭』で『MOSAIC.WAV 上洛ライブ3D @太秦戦国祭り』がありますね。
み〜こ:面白いですよ、映画村。
柏森:恐竜もいますよ。
み〜こ:忍者も空を舞ってます。馬もいたよね。
――うじゅ(太秦映画村イメージキャラクター)とも長い付き合いになってきましたね。そのなかで新曲もリリースすることになりましたが。
柏森:「天狗流三段構えアプローチ」。
み〜こ:あれは『太秦戦国祭り』が"3D(Dramatic Dream Dimention)"をテーマにしているので、"三段"っていうことで。「織田信長の三段構え戦法をテーマにやってほしい」と言われました。
――そういう発注があったんですね。
み〜こ:「これがテーマだから、"三段"を押し出してくれと」言われて。あとは"雑賀衆"っていう人の資料をもらって読んだんですけど。
柏森:ゴルゴみたいな人(笑)。狙撃のプロフェッショナルがいたんですよ。
み〜こ:そう。それが、ヤタガラスを主張しているので、ヤタガラスも入れてくれと。で、けっこう難しい注文がありまして、(小声で)そういう難しい注文はかやぴーの仕事なんじゃ……とか言いながら(笑)。頭を使うのは難しいなと思いながら。
柏森:その頃、こっちはネバネバネバネバ(カップリング「ねばねば(スイーツ)」の作業を)してて(笑)
み〜こ:「天狗流三段構えアプローチ」は曲先行だったんですよ。曲を聴きながらやっていて、「そうだ、長篠の戦とか、武田勝頼とかを歌詞に入れよう」と思って、歌詞に練り込んでいったり。そしたら、信玄さんとか謙信さんも入れようとか、ちょっと遊んでみたりしました(笑)。
柏森:雑賀衆っていうテーマがありながら、うじゅの可愛くて格好いい感じも。
み〜こ:ヤタガラスが案内してくれるっていう話を聞いていたので、「じゃあ、天狗はおせっかいだから、恋する女の子を先導する歌にしよう、三段構えで相手を落城させよう」と。そこから、自動的に"恋の三段構え"っていう話になりました。
柏森:僕がやったらそんな可愛いらしくならないです(笑)。
み〜こ:最初は可愛く、魔女っ子風味でやりたいっていうのと、"戦国"はやっぱり入れたいっていうバランスが難しくて。戦国に寄ると堅くなったり、逆に可愛くすると「戦国はどこへ?」みたいになったり。
――音のチョイスもそんな感じですよね。和のテイストが入ったメロディーラインとか。
柏森:前回の「電脳合戦×うじゅの陣」の時に使った尺八の音とか。妙八のシャンシャンシャンみたいな和の打楽器みたいな。以前使った音を、同じイメージでと。あと、個人的に勝手な裏テーマとして、"東映特撮さんリスペクト"っていうのがありまして。サビのバックで流れてるストリングスは『プリキュア』っぽくしつつ。まあ、『プリキュア』は特撮ではないですけど(笑)。ちょっと間奏にネタを仕込んでいます。たぶん誰もわからないようなネタですけど(苦笑)。ライブ演奏で初めて「あ、そういうことか」みたいな。
み〜こ:タイトル曲は正統派で、カップリングは突拍子もないことをやるっていうのが先方さんのイメージとして元々あったらしくて。

――先方さんの発注が柔軟すぎますよね(笑)。
み〜こ:「ねばねば(スイーツ)」も、テーマとしては「ねばねばしたものが天狗は嫌いなんですよ! そういう歌を作ってほしいんです」というところから始まっていて(笑)。キッチリ指定があって。どういう曲かというのはけっこう明確に決まっていた感じですね。でも、嫌いを前面に出したら歌として可愛くないから、「嫌いだけど……」みたいなニュアンスは残しつつ。
柏森:どうにか克服しようというような。
み〜こ:タイトル曲に関しては「魔女っ子風味、ヤタガラス、雑賀衆、三段構え」。「……え?」って(笑)。「全部つながってないんだけど……」みたいな。
――ほとんどなんでもアリになってますね。
み〜こ:主催者の方たちも面白いですよ。バイタリティ溢れる方だし。
――9月19日の「迷惑メーリングGIRL」発売、『太秦戦国祭り』出演と、秋から冬にかけてもまだまだ忙しそうですね
み〜こ:まだ他にも何曲か製作途中の曲があって、オリジナルのもまた出したいなって。
――一太秦もそうですが、一般のフィールドでも"萌え"を見ることが多くなっていますが、その中で "AKIBA-POP"を提唱して多くの作品をてがけられていますよね。昨今のそういう状況の中でMOSAIC.WAVは象徴的な立ち位置にいるような気がします。
柏森:どうなんですかね。何か後ろ暗いところがあるというか(笑)。真ん中に「これがアキバだ!」みたいな、メインというか核になるようなものがMOSAIC.WAVにはなくて。他の方が中心にいる周りでちょこちょこやっているような気がしているんですが。
――『アニサマ』にも出演されて、今まさに明るいところに出ているイメージがありますけど。
柏森:それは氷山の一角です(笑)。モザイクの一部分です。
み〜こ:(秋葉原の)中央通りのメジャーなお店ではなくて、裏通りの3階ビルに行くみたいな。

―― 一見さんが入りづらい感じの。
み〜こ:それで「あ、今日定休日だった」ってなっちゃうオチみたいな(笑)。
――でも、『アニサマ』出演で『すもも』と『ふぃぎゅ@』を同じ人が歌ってたのか! っていう反応もあるようですし、中央通りにも顔が利くようになっていくんじゃないですかね(笑)。
柏森:存在自体がモザイクかかってますから、驚かれたんですかね(笑)。
――(笑)。そんなオチを。
み〜こ:じゃあ次のCDには、音にモザイクかけて(笑)。
柏森:それも考えたんですよね。モザイクって、区画を平均化してブロック化するじゃないですか。音でもできるんじゃないかなって。時間や音程で区画を作って、その区画ごとに周波数を平均化したら、ステップフィルターみたいになるかなって。
み〜こ:よくわからないけど任せるよ(笑)。
――初回盤で消し忘れがあったりしちゃって。
柏森:回収! みたいな(笑)。
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