2009/6/12
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「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「イノセンス」で海外でも高い評価を受けているProduction I.Gと、これまで数々の名作アニメーションを作り上げてきたフジテレビジョンがタッグを組んで作り上げた、フジテレビ開局50周年記念劇場作品「ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜」(8/22公開)の制作報告記者会見が都内某所にて行われた。
「ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜」は、主人公・遥が神社で見つけた狐を追いかけ迷い込んだのは、人が忘れてしまった・ほったらかしにされている宝物=ホッタラケでできた不思議な島だった。母の形見である手鏡を失くしていたことを思い出した遥は、島の住人であるテオを巻き込んで手鏡探しの旅に出るという冒険ファンタジー映画。
監督は映画「砂時計」でその演出力を高く評価された佐藤信介。
脚本は人気ライトノベル作家の乙一こと安達寛高が担当。
そして主人公・遥の声には、今「おっぱいバレー」で注目を集めている綾瀬はるかを起用。遥の手鏡探しに付き合わされることになるホッタラケの島の住人・テオには、若手実力派声優の沢城みゆきが。そして遥の母に戸田菜穂、遥の父に大森南朋、さらに谷村美月、家弓家正、松本環季といったキャストがキャラクターに命を吹き込んだ。
記者会見には、主人公・遥役の綾瀬はるかを始め、戸田奈穂、谷村美月、監督の佐藤信介、そして製作の亀山千広が登壇し、それぞれが熱い意気込みを語った。
【亀山千広】
−本作を50周年記念アニメに選んだ理由は?
「CGアニメという新しいジャンルに取り組むことは、集大成ではなく新たなスタートだと思っています。ベースとなった“民話”・“物を大切にする心”という古くからの日本的なもの、CGアニメーションという新しいもの、それらをこのクオリティで世界にもっていけたらいいなと思っています」
−主人公の遥を決める上で苦労したことは?
「苦労したというよりは、日本人の可愛い女の子に見えることに拘りました。綾瀬さんに声が決まってからは、綾瀬さんと言えば変顔なのですが、それがアニメでは見えないので、声で表現してもらうこと。それから、スカートの長さです」と笑いを誘っていた。
【綾瀬はるか】
−プレスコという音を先に録る手法はどうでしたか?
「出来あがった映像に合わせなくていいという点では楽だったのですが、イメージを聞いて想像しながらやるので、自分の思い描いている絵と実際の映像が合っているのかなと不安になりました」
−遥の声を録る上で心がけたことは?
「高校生で元気な子なので、明るく活発で天真爛漫なキャラを意識して演じました。」
−アフレコも希望されたとのことですが?
「絵コンテのイメージで録音していたので、本当に大丈夫かなという不安が大きくて…。もう一回やりたいなと思って」
−プレスコにはどれくらいの時間かかったのですか?
「まる2日間です」
−苦労した・大変だったことは?
「下に落ちるシーンがあるんですが、そこの叫び声を、どれくらい出していいのか、、絵コンテの状態だとわからずに、長く叫んでしまって喉が痛かったです」
―作品の世界観や絵を見ての感想を聞かせて頂けますか?
「今まで見たことのあるアニメーションより、浮き出ているようなリアルな感じがして、不思議な感じがするアニメーションでした」
−役名と名前が一緒だと、思い入れは深まるものですか?
「より一層愛着が増しました。自分の分身、という気持ちで挑みました」
−綾瀬さんの“ホッタラケ”にしているものは?
「小さい頃、日本の童話という100冊のセットがあってお気に入りだったのですが、それが何処に行ってしまったのか分かりません」
【戸田奈穂】
−アニメーションの声をあてるのは初めてとのことですが、やってみていかがでしたか?
「私は収録は1日だけだったのですが、自由にやって下さいと言われて。お母さんは娘に、“物を大切にする”ということを伝える役で、病弱ですが優しい女性でした」
−プレスコをしてみての感想は?
「私の声に合わせて素晴らしいクリエイターの方が映像を作ってくれるというのは感慨深かったです」
―作品の世界観や絵を見ての感想を聞かせて頂けますか?
「なじみのあるアニメよりも色が多くて、落ちるシーンとかもふっと体が浮くような実体験をしているように感じられました」
−戸田さんの“ホッタラケ”にしているもの、ありますか?
「あまりないんですが、実家に物置があって、その中に小さい時の洋服とかがとってあった時に、母が大事にとっておいてくれたんだなと思って、ありがたいなと感じました。アコーディオンがあったと思うんですが、いつの間にかなくなっていて。何処かに貰われていったんだと思います」
【谷村美月】
−映像を見てみた感想は?
「先が気になるので、早く続きが見たいなと思いました」
−プレスコをしてみての感想は?
「アニメーションの声優自体は何度かさせて頂いているんですが、自分の声でアニメが動いていくというのは初めての経験だったので、自分自身のナチュラルなお芝居をした方がいいのかなと思って、のびのびと自然体で演じさせて頂きました」
−苦労した・大変だったことは?
「しっかりした優等生という役柄や、真面目な部分が声に出るように意識しました」
―作品の世界観や絵を見ての感想を
「私も、立体的というか、5分ほどの映像でもずっしりくるものがありました」
−谷村さんの“ホッタラケ”にしているもの、ありますか?
「ものはないんですが、ほったらかしにしていたことがあって、数学をずっと出来ないままほったらかしにしていました(笑)」
【佐藤監督】
−実写もたくさん手がけていらっしゃいますが、実写とアニメーションの一番の違いはどこでしたか?
「役者の方にやって頂いたものを編集しているので基本のスタイルがあると僕は思っているのですが、アニメーションは絵なので全部作られるんですよね。スタッフや色んな方の手を経て組み立てられてくるので、最初から何もかもを計画しておかなければいけない。ものすごく長い準備期間の中、打ち合わせを何度もして、というのが一番の違いでした」
−4年の歳月をかけるというのは、なかなかないことですよね?
「4年前に、こういう見たこともない作品を作ろうと話し始めて、原作があるものではないので、何もないところからスタッフの皆さんと話ながら作ってきたということで、もう少し早く出来るかなと思っていたんですが時間がかかってしまいました」
−監督のほったらかしにしているものはありますか?
「昔、木で金庫を作ったことがあって凄く大事にしていたんですが、気づいたらなくなっていました。でも、そういう気づいたらなくなっているものって、結構多いんじゃないかと思います。なくしてしまったものを取り返すために異世界にいって、死ぬような思いをする。そういうことってなかなかないと思うんです。でも、小さなものでも、確かに価値がある。それバカバカしいくらいのスケールで見せられたら面白いんじゃないかと思いながら作っています。楽しんで見て欲しいですし、見終わった後「見終わっちゃったんだ…」と寂しさすら感じるような、楽しい世界を見せていきたいと思っています」
純日本製フルCG劇場アニメーションとでもいうべきこの作品は、全編3DCGアニメーションでありながらもモーションキャプチャーは一切使わずに作られているという。
Pixarのようなアメリカ映画的なCGとも、「ファイナルファンタジー」のようなリアルなCGとも違う、日本のアニメーションスタジオが総力をかけて作り上げたフルCGアニメーションだ。
日本が得意とする2Dアニメーションと、3DCGキャラクターを組み合わせることで、日本アニメーション独特の情緒ある世界が描き出されている。
会場で披露されたの5分程度のムービーは、実は監督からOKが出たものではなかったのだそうで、「それでも皆さんに見せたかった」(亀山)という思いから上映されたものだという。しかし現時点で既に息を呑む映像に仕上がっており、劇場の大スクリーンで見られるのが今から待ち遠しい。
新しさと懐かしさの同居した冒険ファンタジー大作「ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜」は、8月22日から全国東宝系にて公開。

「ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜」
【スタッフ】
製作:亀山千広 石川光久
企画:石原隆 石川みちる
プロデューサー:関口大輔 森下勝司
監督:佐藤信介
脚本:安達寛高 佐藤信介
キャラクターデザイン:石森連 ヒラタリョウ
演出:塩谷直義
製作:フジテレビ プロダクション Production I.G 電通
制作:Production I.G
制作協力:ポリゴン・ピクチュアズ
配給:東宝
【キャスト】
遙:綾瀬はるか
テオ:沢城みゆき
遙の母:戸田菜穂
遙の友人・美穂:谷村美月
(C)2009 フジテレビジョン/Production I.G/電通
2009/6/12 アニ★ロコ
公式サイト:
http://hottarake.jp/
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