7.29
今月15日のデジタル面「デジタルエンターテインメント最前線」に、「マンネリズムプラス進化がリバイバル成功のカギ」という内容の記事を書いたら、知人が「まったくもってその通り」というメールをくれた。
この知人は、仕事ができると評判の超有名商社のビジネスマンなのだが、20年以上のゲーム歴を誇るゲーマーでもある。その彼がいま大いにハマっているのが、今月15日に16年ぶりにリバイバル発売された任天堂の「ファイアーエムブレム新・紋章の謎〜光と影の英雄〜」(ニンテンドーDS用、4800円)だという。
オリジナルが発売された当時、知人は15歳。親の目を盗んで遊び続け、いまでもストーリーはほぼ覚えているそうだ。今回の「ファイアーエムブレム」についても「“マンネリズムプラス進化”という言葉がまさにぴったりで、『懐かしいんだけど、新しい面白さ』を実現できている。進化してほしいところはきちんと進化している」と大絶賛する。
しかし、同じゲームを何度もやって飽きないのだろうか。そう尋ねると、知人は「飽きない」という。
「いまの時代は先行きの不透明感を強く感じるが、リバイバルものを遊んでいると、お決まりの安心感に救われる。夕方、テレビで『水戸黄門』の再放送を何度も見るウチの祖母みたいなものかな。それに、新しいゲームはルールを覚えるのがおっくうですからね」
新しいものがおっくうかどうかは人によるだろうが、たしかにリバイバルものには安心感がある。筆者はいま、ニンテンドーDSで「電車でGO!特別編 復活昭和の山手線」(発売元はスクウェア・エニックス)を遊びながら、「あー、たしかにこれは『電車でGO!』だ」と、いい意味でのマンネリに安心している。
だからといって、昔と全部同じでは納得しないのがユーザー心理だ。それなりの進化を見せてほしいと思うが、「電車でGO!」は携帯ゲーム機ならではの“遊びのさくさく感”が見事に実現できていた。
ゲームセンターやプレイステーションで遊ぶ「電車でGO!」も面白かったが、DS版も悪くない。たとえば、山手線に乗りながらDS版を遊んでみるのもおもしろそうだ。実際の電車と同じタイミングで電車を運転することは、きっとできないだろうけど。(石島照代)