【株式フジ】「政局不安なし」で堅調な動き、2万1000円台回復も さらなる高値期待「デンソー」

 引き続き10月22日投開票の総選挙が話題の中心です。小池百合子都知事=希望の党の動向が台風の目になっています。ただ、株式市場はおどろくほど堅調な動きを続けています。総選挙に対する不安をみじんも感じさせないのです。

 現在の東京株式市場の売買シェアの60%以上は外国人投資家が占めていますが、ここからは「外国人投資家は次期総選挙の結果は日本経済にとって懸念ではない」という見方をしていると判断できます。もし自民党が大敗を喫し、これまで推進してきたアベノミクスが水泡に帰すという見方であれば、株式市場は売りが売りを呼ぶ暴落となっているはずです。そして出来事のスタート時点でそれは起こるはずです。株式市場はゆっくりなどしていないのです。現在、そうなっていないのですから、公示後も同じような動きが続くと予想することになります。

 日経平均株価は年初来高値更新が続いていますが、その基調は継続し、早晩2万1000円台を回復するものと考えています。

 信用取引の売り残高(東京・名古屋2市場、制度信用と一般信用の合計)が1兆円を超えるなど、2008年以来約9年ぶりの高水準となっています。日経平均が2万円台に乗せ、年初来高値を更新する中で、先行きについて下落を見込む個人投資家の売りが増えているということです。ただ、信用売りは株価がさらに上昇していくといっせいに買い戻しに転じるかもしれません。損失に耐え切れなくなった個人投資家が買い戻しの動きを強めるのです。信用売りが多いほど、買い戻しの勢いも強いものになりますので意外高を演出する要因となります。株式市場内部の需給要因は少しわかりにくいことですが、ここでは重要ポイントになると思われます。

 自動車関連株の中でいち早く高値を更新している自動車部品国内最大手の「デンソー(6902)」はさらなる高値が期待できそうです。9月28日にトヨタ自動車が、マツダ、デンソーと電気自動車(EV)の基幹技術の開発を行う新会社を設立したと発表したことも同社に対する期待につながっています。

 このほか、比較的地味な動きを続けていた食品株にも出直りの動きが見られています。地域限定菓子製販会社を傘下におさめる菓子大手の「寿スピリッツ(2222)」は9月末からの出直りが急です。この銘柄は食品株の中でもボラティリティー(変動率)が高いことで知られています。(株式ジャーナリスト・天海源一郎)

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