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【介護離職に備えよ】親の暮らしに合わせた「安否確認」を 3万人は孤独死 (1/2ページ)

 総務省は先ごろ、2015年の国勢調査の確定値を発表し、1920年の調査開始以来、日本の総人口が初めて減少に転じたと報じた。

 私は早速、翌日の研修でこのニュースを取り上げたが、人口減少問題はおろか、アベノミクス3本の矢に介護離職ゼロが入っていることを知らない人もいて、しばし言葉を失った。

 親が75歳を過ぎれば、いつ誰に介護離職の問題が降りかかってもおかしくない。だが、親が元気なうちは誰もが不測の事態など想定したくないし、何をしてよいかわからないという人も多い。高齢の親の一人暮らしが増えているにもかかわらず、不安を感じながらも対策を取らず、放置したままの人が大半なのである。

 東京在住のFさん(40代)の実家は鳥取県の山間部にあり、80代の母親が一人暮らし。母親を近くで見守ってくれる親類や知人もいない。Fさんは定期的に母親に電話して「問題は起こっていないか? 体調はどうか?」などを確認する程度。だが、ある時、何度かけても電話に出ない。

 不安になったFさんは「休みを取って実家に帰り、確認したい」という気持ちに駆られたという。とはいえ、「帰ってみたら元気だった」では往復の交通費の負担も気になる。急な休みをとれば、会社にも迷惑をかける。そうこうしているうちに電話は無事につながり、事なきを得た。

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