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【介護離職に備えよ】「親の聴力低下」早めのケアを コミュニケーションがとれずに認知症発症も… (1/2ページ)

 親が高齢化してくると、二度聞きが増えてくる。年齢を重ねれば、誰でも聴力が低下する。実は40歳を過ぎるあたりから低下し始めると言われているので、ひとごとではない。ただ、聴力は徐々に低下するため自覚しにくい。視力の低下と異なり、大きな支障を感じない人が多いので、放置されがちだという。

 特に日本人で、補聴器を積極的に使用する人は多くない。2016年の日本国内の補聴器出荷台数は56万1503台(一般社団法人日本補聴器工業会)。ここ10年から15年の推移も緩やかな上昇という程度で、高齢者の増加率と比較すると利用率は低い。

 補聴器が使われない大きな原因は、「年寄りに見られるのではないか」「目立つのではないか」といった高齢者自身の抵抗感だ。一度使ってはみたが途中でやめてしまった、という話もよく聞く。

 しかし、聴力が落ちたのをそのままにしておくのは大変危険だ。人の声が聞こえにくいと、家族との会話が成立しにくくなる。その結果、孤立してしまい、周囲とのコミュニケーションがとれずに認知症などを発症してしまうこともあると言われる。

 外出中、クルマの音が聞こえない、病院での呼び声が聞こえないといった日常生活での不便だけでなく、地震など災害時の避難アナウンスや救助の声が聞こえない、避難所で周囲との会話に難儀するなど、非常時にも困ることが多い。

 「介護離職に備える」ためには、早めに親のケアをすることが大切だ。「ウチの親、耳が遠くなった気がする、同じことを二度聞きする」と感じたら、まずは耳鼻咽喉科で専門医に相談し、認定補聴器技能者のいる販売店で補聴器を購入することをお勧めする。

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