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【介護離職に備えよ】「親子で話し合い」が最良の介護離職予防策 お互いを尊重してコミュニケーション (1/2ページ)

 先日、神奈川・湯河原にある介護付有料老人ホーム(入居時自立型)に取材に行ってきた。老人ホームと聞くと、多くの人はネガティブなイメージを持つ。言葉の響きもあまり良くないが、それ以上に「介護」「老人虐待」「人手不足」などのマイナスイメージが浮かぶのかもしれない。

 しかし今回の取材で想起したのは『親の暮らしを考えることは、親子で人生に真剣に向き合うことだ』ということである。

 親も子も共に独立した個人だが、日本人の場合は、年をとると『老いては子に従え』の考えが強い。ある時期から親子の立場が逆転し、子供が主導権を握ることも多くなる。そのため、親が「老人ホームに入居したい」などと言うと、猛反対する子供が多いのだろう。反対する理由は多々あるだろうが、世間体を気にする人が多いようだ。

 今回取材した84歳の女性も、息子さんに反対された。だが、「反対するなら親子の縁を切る」とまで言って入居を決めたそうだ。

 彼女は同ホームのパンフレットで「76歳のときフィジーでパラセーリング、その後、毎年海外旅行に行って人生を楽しんでいる」と紹介されていた。面会するまでは、悠々自適な老後を送っている人だと思っていた。だが、直接話を聞くと、まさに苦労の連続。戦争中をたくましく生き、戦後、「手に職を付けなければ」と看護師の資格を取得。夫に早世されたこともあり、女手一つで2人の子供を育て上げたという。

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