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【介護離職に備えよ】「特養」「老人ホーム」の情報収集を いざというときに雲泥の差 (1/2ページ)

 筆者は先日、ある会社で打ち合わせした。その際、『介護離職ゼロは本当にむずかしい』と改めて思った。その会社での会話は、こんな感じだ。

 打ち合わせ相手のA氏「老人ホームは何万人も待ちで、入れないんでしょ?」

 私「いやいや、それは特養ですよ」

 A氏「特養って何ですか?」

 私「特別養護老人ホームのことです。たしかに特養は36万人待ちと言われていますが、一般的な民間の老人ホームならいつでも入れるところがたくさんありますよ」

 A氏「そうなんですか。特老って入所するのが大変なんですね」

 私「いや、特老じゃなくて特養です」

 特別養護老人ホームについて簡単に解説しておこう。特養とは、在宅生活が難しい高齢者(常時介護が必要な高齢者)を対象とした施設で、そのニーズは高く、申込者数は増えている。運営母体が自治体や社会福祉法人ということから、収入による助成もあり、民間の有料老人ホームよりも安価で入れるのが特徴だ。

 特養は、介護保険がスタートした2000年時点では全国で4463施設で、利用者は29万6000人だった。14年の時点では7249施設で定員が約50万人と増加したが、それでもまだ全国で36万人超の待機者がいる。そのうち、緊急度の高い在宅の要介護4-5の人だけでも約8万7000人いるのだ。

 前出のA氏の年齢は知らないが、「オヤノコト」世代であることは疑うべくもない。以前聞いた話では、関西に老親がおられるはずだから、本来ならば「介護離職の備え」をしっかりとしておかねばならない立場だ。だが実際には、先のやり取りからも分かるように、特段の備えはしていないのだろう。

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