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【サラリーマンサバイバル術】早出は残業にカウントできるのか?  (1/2ページ)

 【Q】 この春入社した会社で、上司から「早く仕事を身に付けるため、早めに出社するように」と言われています。私も早く慣れたいので早出すること自体は気にならないのですが、その分は残業を付けてはいけない雰囲気です。仕方ないのでしょうか。 (20代・男性)

 【A】 「残業」という言葉の響きもあって終業時刻の後でないと対象にならないイメージがあるかもしれません。しかし、労働契約で取り決めた時間以外の労働という点では、就業時間の前後は関係ありません。

 まず、「労働時間」の定義ですが、裁判例などでは、客観的にみて「労働者が使用者の指揮命令下に置かれている時間」と解釈されています。

 従って、単に朝の通勤ラッシュを避けたいといったケースでは、それだけで直ちに労働時間だとはいえませんが、実際に業務命令があったり、本来の業務の準備として現実に不可欠な作業に要した時間は労働時間と判断されます。

 問題となるケースは、使用者の明確な指示や命令はないものの、一定の納期があるなどの事情があって、作業せざるを得ないことが明らかな場合です。この場合でも、使用者がその状況を認識しながら残業を明示的に禁止しないまま働かせているのであれば、使用者の「黙示の指示」に基づいて労働したことになると考えられます。

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