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水面下で?うごめく築地跡地の再開発利権争い 豊洲問題もうひとつの焦点 (1/2ページ)

 相変わらず築地市場(東京都中央区)の豊洲移転問題がメディアでニュースになっている。近頃は築地の現市場でも地下水が汚染されている、といった類の話題が多くなった。そして、小池都知事に対して決断を迫る論調も散見される。

 この流れでいけば、都議会議員選挙後の移転となりそうな気配を感じる。移転を延期し続ける理由が、徐々に乏しくなってきているからだ。しかし、そのことをうんぬんすることは他に譲りたい。

 そもそも、築地の現市場を交通の便が今よりも相当悪くなる埋め立て地の豊洲(江東区)に移転しようと考えた理由は何であったのか。

 設備の老朽化や敷地が手狭になったこともあろうが、何よりの狙いは跡地の再開発だったはずだ。

 築地市場の広さは約23ヘクタール。東京ドームの約4・9個分になる。銀座から歩ける場所で、これだけまとまった土地が再開発される事案は、今後まず考えられない。都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)を見渡しても、これだけのスケールの再開発はない。不動産業界の関係者なら、誰もが興味津々で跡地の開発に注目している。

 仮に、あの市場跡地をすべてマンションにしたら約1万2000戸もできてしまう。人口にして2万人以上。五輪の選手村跡地だけで1万5000人ほどの人口が収容できるそうだから、あわせて4万人超。

 現在の東京都中央区の人口は約15万3000人。単純に考えると26%の急増。日本一人口が増える自治体になる。

 しかし、すべてをマンションにするとは考えにくい。あれだけの場所である。文化的な施設も含んだ複合開発と考えるのが妥当だろう。インバウンド(訪日外国人客)の急増で不足している宿泊施設も当然計画に入ってくるはずだ。

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