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【高齢時代に挑む】大企業の特許活用しニッチな商品開発「アイティーインペル」 看護師や介護士の負担軽減システムに期待大 (1/2ページ)

 何が幸いするかわからない。

 毎朝始業前に社員で行う会社前の道路清掃が、新規ビジネスにつながりそうなのだ。

 「当社の前を通勤する佐賀県地域産業支援センターの職員の方から、お宅のような実直そうな会社に開発をお願いしたい、とお声がけをいただきました」

 こう語るのは佐賀市にあるコンピューターソフトウエア開発の「アイティーインペル」、田中政史社長だ。「病院や老人施設で徘徊(はいかい)するお年寄りを検知し、ナースセンターに通報するシステムを開発できないかという依頼でした」(田中さん)

 現在はベッドの上にセンサーマットを敷き、お年寄りの動きを感知するというものが一般的だが、寝返りを打っただけでも反応してしまうなど誤作動が多く看護師、介護士の負担軽減にはつながらないという問題点があったという。

 それに対してアイティーインペルでは、人感センサーを使いお年寄りの頭の部分を追従し、さらに行動範囲をプログラミングしてベッドエリアから出る可能性を察知、ナースコールへ信号を送るシステムを開発した。

 「大企業が持つ特許を活用、中小企業の開発を支援する『知財ビジネスマッチング事業』として富士通と当社との間で特許ライセンス契約を締結しました。佐賀県が仲介する初めての事例となりました」(田中さん)

 これによりアイティーインペルは、富士通の「状態検知プログラムおよび状態検知方法」という特許を利用、視覚的に行動を把握するシステムをつくりあげた。

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