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信頼失う「上場ゴール銘柄」、審査体制にも問題あり 公開直後に業績が悪化

 市場で俗に「危ない会社」と呼ばれる企業がある。監査法人が事業継続リスクを指摘する企業だ。

 東京商工リサーチの調査では、3月期決算企業で「継続企業に関する重要事象」が指摘されたのは41社。さらに厳しい「継続企業の前提に関する注記」が決算短信にあるのは22社だった。

 「重要事象」が指摘された41社のうち、マザーズ上場の食品会社、フルッタフルッタは2014年12月の株式公開から約2年半しかたっていない。

 一方、リスクを強く警告する「継続注記」が付いたゼネラル・オイスターもマザーズ上場。株式公開は15年3月と、フルッタフルッタより新しい上場銘柄だ。

 東京商工リサーチの分類では、両社の「重要事象」「継続注記」は「本業不振」が原因。成長を夢見て出資した投資家にとって、上場直後に企業としての継続性が危ぶまれる事態は悪夢でしかない。

 新規上場企業の発掘に血道を上げる東証だが、上場審査体制に問題がありそうだ。公開直後に業績が悪化する「上場ゴール銘柄」は市場全体の信頼を失わせる。

 【2017年6月9日発行紙面から】

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