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【介護離職に備えよ】親の自転車事故、心配ですか?被害者ではなく加害者を想定した「保険」 (1/2ページ)

 2007年12月、愛知県で当時91歳の認知症の高齢者が徘徊(はいかい)して電車にはねられ、死亡する事故が起きた。その後、JR東海は事故で振替輸送費や人件費などの損害を受けたとして、男性の妻と、離れて暮らす長男に対して720万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。

 1、2審では、家族に責任があるとされたが、最高裁では「監督責任者が不在」と判断され、賠償の必要はなくなった。だが、これはあくまでもこの家族のケースであり、家族が「監督責任者」と認定されれば、賠償が発生するケースも考えられる。

 ところで、読者の皆さんの親は買い物や通院に自転車を使っているだろうか? 免許を返納したりして、自転車が唯一の移動手段という親も多いだろう。その子供たちに「親の自転車事故が心配ではないですか?」と質問すると、たいていの人は「心配です」と答える。

 しかし、「今の『心配です』は、親が被害者になることしか考えていないでしょう?」と重ねて聞くと、多くの人が一様に「えっ!」という顔をする。そこで私は、「親が加害者になるケースも考えた方がいいですよ」とアドバイスしている。

 親が自転車で走行中、突然飛び出してきた子供などにぶつかってケガをさせてしまうことも十分想定しておく必要がある。実際、子供に大ケガを負わせ、数千万円の賠償金になった事例もあるのだ。その賠償金を子供が肩代わりするのは不可能に近いだろう。

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