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文大統領がブチ上げた“南北融和”は「絵に描いた餅」 “金欠銀行”AIIBは信用ゼロ、頼みは日本との通貨スワップ (1/2ページ)

 先週末、韓国・済州島では中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)の第2回年次総会が開かれた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が就任後に初めて出席する国際会議で、文大統領は「アジア大陸の極東側の終着駅に韓半島(朝鮮半島)がある。南と北が鉄道でつながる時、新たな陸上・海上シルクロードが完成するだろう」と、ぶち上げた。

 ユーラシア大陸と、それを取り巻く海洋の両インフラを整備する中国の習近平国家主席の「一帯一路」構想に便乗し、南北朝鮮の融和を図る意図をあらわにしたわけだが、筆者の目から見れば「絵に描いた餅」にしかすぎない。何よりも必要なカネがAIIB元締めの中国にない上に、韓国自身、外貨不安を抱えており、資金分担どころではないからだ。

 グラフは韓国の外貨準備と韓国企業株など外国の対韓証券保有(韓国にとっての対外証券負債)の推移である。韓国は流入する外貨を通貨当局が買い上げて外貨準備を積み上げる。2000年代初めからは韓国株式市場への海外からの投資が主要な外貨流入減になっている。

 08年9月のリーマン・ショック時には、外資が対韓証券投資を一斉に引き上げたために、外貨の大流出が起きた。幸い、混乱は短期間で収束し、その後は再び外からの証券投資が増え、外準の増勢基調を維持している。外国の証券保有の外準に対する割合は今年3月末で1・8倍以上にのぼる。リーマン時のように外資が突如、証券の売却に転じると、外貨準備が干上がる不安が生じる。

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