記事詳細

【介護離職に備えよ】親子で老後資金の試算を 資金ショートで老人ホーム退去も (1/2ページ)

 年金も介護保険も先々どうなるかわからないという不安を感じながら、老後の備えとして財布のひもを固くしている人も多いだろう。

 現在、老後資金の3本柱は、国からの保証「公的年金」、企業からの保証「退職金」、貯蓄・個人年金等の「自助努力」である。例えば、大学卒業後65歳まで40年間勤め、標準報酬額が30万円だとすると、老齢基礎年金は月に6万5008円、老齢厚生年金は月に6万5772円、合計すると月額13万780円となるが、果たしてこの年金だけで生活費を賄えるかは疑問だろう。

 夫婦で月額27万円の生活費が必要だとして、夫の年金が月に約13万円、奥さんの年金が月に7万円とすれば合計で20万円。毎月7万円のマイナスになる。夫婦ともに65歳だと仮定して、85歳になる20年後までで計算すると、毎月7万円の不足は20年間でなんと1680万円にもなるのだ。

 これを退職金などでカバーできるかどうかは人それぞれだが、いまや人生90年、100年は当たり前になりつつあることを考えれば、仮に1680万円を退職金などでカバーしたとしても、その後のマイナス分をどうするかは大きな課題として残る。

 実際、70代で老人ホームに入居し、80代後半から90代になったときに資金がショートし、毎月の費用が払えなくなってしまった悲惨なケースも少なくない。

 そもそも、退職金給付制度がある会社は1993年で92%だったが、2013年には75・5%まで落ち込んでいる。退職金給付額の平均値も03年に大学卒で2499万円だったものが、13年には1941万円まで落ち込んでいることを考えれば、私たち世代にとっての老後も非常に不安にならざるを得ないだろう。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース