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5年ぶり設備投資落ち込みか 日銀に痛手、株買いで反応するのは困難

 来週月曜(7月3日)、日銀が3カ月に1回の短観(企業短期経済観測調査)を公表する。大企業の景況感は改善が予想される一方、2016年度の大企業による設備投資実績はマイナスに沈む可能性がある。設備投資は景気の先行指標とされるため、せっかく先行きの景気見通しが上向いても、下方修正含みとなりそうだ。

 大企業の設備投資計画は9月調査でピークに達し、その後は下方修正される傾向が強い。16年度も3月調査段階で小幅プラスの予想だったが、その後の円相場の高止まりなどを反映し、今回も下方修正される公算が大きい。

 16年度の設備投資が前年度実績を下回れば、東日本大震災後の11年度以来5年ぶりとなる。前年度のデータとはいえ、設備投資の落ち込みは企業主導の景気回復による物価上昇率2%達成を政策目標とする日銀にとって痛手となる。

 17年度の設備投資計画は大企業が10%近い増加が予想される。ただ、前年度実績のマイナス転落が同時に発表されるとしたら、素直に株買いで反応するのは難しそうだ。

 【2017年6月28日発行紙面から】

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