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【新・兜町INSIDE】高齢顧客からも不満の声 証券会社、75歳制限を見直しへ

 証券会社は75歳以上の顧客を高齢者とみなし、営業活動を制限している。しかし、75歳で一律に線引きすることには証券業界だけでなく、当の高齢顧客からも不満の声があり、制限を見直す機運が高まっている。

 日本証券業協会が2013年に策定した高齢顧客勧誘ルールでは、営業担当者の上司による事前承認が必要な「勧誘留意商品」を証券会社が自主的に設定し、特に80歳以上ではより慎重な勧誘を求めている。高齢投資家保護の観点からだ。

 しかし、勧誘ルールは高齢客本人の資産管理能力に関係なく適用される。このため、75歳を境に自由に投資できなくなる不都合が起こってくる。

 野村証券が3日から全国の本支店で開催している「サマー投資セミナー」での配布資料では、現行の制度について「75歳以上の顧客へのサービス提供を躊躇(ちゅうちょ)させ、意図せざるサービス低下につながる事態が懸念されている」などと、現行規制の弊害を紹介している。元気な高齢客が増えるにつれて、問題が顕在化しそうだ。

 【2017年7月7日発行紙面から】

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