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九州新幹線、全面開業遅れも… 22年度のFGT導入困難で

 国土交通省は14日、九州新幹線長崎ルートに採用予定のフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)に関し、2022年度の導入は困難との見解を明らかにした。早ければ25年度の全面開業を目指していたが、年単位で遅れる見通しとなった。

 今年3月まで実施した新幹線と在来線の両方を走行できるFGT車両の性能を確認する試験で、台車の車軸の一部に摩耗が生じ、実用化の前提となる耐久走行試験の再開に新たな対策が必要とされた。国交省は現段階で開発を断念する考えはないとしたが、FGT導入の実現性は不透明さを増している。

 国交省は22年度にFGTの先行車、25年度に量産車を導入する予定だった。導入が遅れれば、22年度の暫定開業時の新幹線と在来線特急を乗り継ぐ「リレー方式」での営業が続くことになる。

 北陸新幹線の新大阪延伸開業までのつなぎとして採用する構想にも影響が出る可能性がある。 国交省は同日、与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム検討委員会に報告。松山政司委員長(自民党参院議員)は記者団に対し、8月中にもFGT導入の可否を含めた長崎ルートの整備方針を決めたいと述べた。検討委は月内にJR九州や佐賀、長崎両県から意見を聞く。

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