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ドコモがスマホ無料教室 「若者には聞けない」高齢者向け

 NTTドコモが、NTTグループOBでつくるNPO法人と連携し、高齢者向けスマートフォン教室を全国で開催する方向で調整していることが15日、分かった。携帯大手3社でも顧客層の高齢者比率が最も高いドコモは、高齢者からスマホ操作に関する助言などを求められることが多いが、若い世代のショップ店員は親身な対応がしにくい。同世代でITに強いNTTのOBが教えることで、より充実したサポートにつなげていく考えだ。

 NTTのOB会メンバーでつくる高齢者の就業などを支援するNPO法人「アクティブシニア支援機構」(東京)が、ドコモから回線やスマホの提供を受けた上で全国の公民館などでスマホ教室を無料で開く。14日には高齢者にスマホやパソコンなどを教える資格を取得したドコモ子会社の元社長で同機構の星沢秀郎さん(68)が、試験的に機構メンバー向けに教室を開いた。

 星沢さんは「高齢者はスマホの操作で困ってショップに行っても何をどう聞けばいいかも分からない。特に男性は見えもあって若い店員に聞きにくい」と指摘。「昔の電化製品と違ってスマホは画面などを触っても壊れないことを教えたい」と話した。

 年内には機構で教師役を10人準備し、まずは都内から一般向けの教室を開催する。今後はドコモショップも活用し、全国の高齢者支援のNPO法人やNTTOBと協力して教室のネットワークを広げる考えだ。

 ドコモは昨秋から全国で高齢者支援のNPO法人にスマホや回線を無料で提供して教室を開催しており、NTTのOBを活用することは定年再雇用の意味合いもある。ドコモの吉沢和弘社長は「OBのNPO法人と協力しながらショップなどで教室を開くことでスマホの便利さを訴求したい」と話している。

 KDDIやソフトバンクも高齢者向け教室に力を入れている。KDDIは平成25年度から全国で毎年200回超開催。ソフトバンクも今年4月以降、毎月100教室以上開き、高齢者のスマホ需要の開拓を目指している。(大坪玲央)

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