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【新・兜町INSIDE】国債売りに無制限買いで対抗 日銀、売り手に負ける「敗北要素」なし

 日銀が前週末、金融機関が持ち込む国債を無制限に購入する「買いオペ」を実施した。欧米の長期金利上昇を受けて、低利回りの日本国債が売られたため、日銀が買い支えたものだ。株式や為替市場では、この種の「防戦買い」は長続きしないものだが、国債マーケットでは日銀の敗北を予想する声は少ない。

 日銀は10年物国債の利回りの上限を0・1%に設定しているようだ。7日は0・105%まで金利上昇が進んだが、日銀がオペ実施を金融機関に通知すると、市場金利は再び0・1%以下へ低下していった。

 日銀の国債買いは、株の仕手戦や為替介入を思わせるが、日銀が売り手に負ける理由は目下、見当たらない。というのは、国債発行残高の半分近くはすでに日銀が保有し、日々の売買は過去最低水準に枯渇しているからだ。このため、日銀が買い切れないほど多くの国債が売り物として市場に出てくることはあり得ない。今後、欧米金利の上昇が続いても、国債相場は日銀の完全管理が続き、円金利は上がりそうにない。

 【2017年7月10日発行紙面から】

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