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【新・兜町INSIDE】公的年金が3つの株価指数採用、不祥事防止…経営者監視の効果も

 世界最大級の機関投資家である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が7月から日本株運用の新しい指標として3つの株価指数を追加採用した。指数組み入れの上位には、KDDIや三菱UFJフィナンシャルグループ、トヨタ自動車などの銘柄が並び、年金マネーの流入で市場平均を上回る値上がりが予想される。

 新指数は「ESG(環境、社会、企業統治)」の観点から選定。14業者から27指数の応募があり、米系のMSCIから2つ、英系FTSEから1つが採用された。GPIFはESG投資に一段と力を入れ、「そこそこモノを言う株主」として企業に社会貢献などを働きかけていく。今後はGPIF以外の年金基金の採用が予想されるほか、新指数に連動するETFの販売も見込まれる。

 企業にとって恐ろしいのは銘柄入れ替えだろう。環境汚染や性差別、粉飾決算など不祥事が露見した企業はESG指数から除外されて、株式はGPIFの売りを浴びかねない。新指数には、不祥事を起こさぬよう経営者を監視する効果もあるようだ。

 【2017年7月12日発行紙面から】

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