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【介護離職に備えよ】「オトナ親子」のリスクを考える 70代で親の介護、珍しくない現状 (1/2ページ)

 私は最近、「オトナ親子」という言葉をよく使う。普通、「親子」というと小学生から中学生の子供と30-40代の親というイメージだが、「オトナ親子」は40代から60代前半くらいの子供世代と70-80代以上の親世代のことを指す。

 そもそも、わが国の平均寿命は1950年には男性58歳、女性61・5歳だったが、80年になると男性73・35歳、女性78・76歳に上昇した。つまり高度成長期の時代は、子供世代が50代に入るころには両親は亡くなっているケースが大半で、「介護」という言葉さえ存在していなかったのだ。

 私は長寿が悪いと言いたいわけではない。だが、今では男性の平均寿命は80・79歳、女性で87・05歳まで伸びている。60代、いや70代で親の介護をしているという人も、そう珍しくなくなってきているのである。

 この先、2060年頃まで平均寿命は延びると予想されている。60年にはなんと男性が84・19歳、女性は90・93歳になると推測されている。これから「2020年問題」「25年問題」と節目ごとにさまざまな危機が予測されているが、「オトナ親子」が増え続けることだけは間違いない。

 しかも、きょうだいが少なく、未婚率が高い現在、40-50代の一人息子、一人娘と高齢の親という家族形態は増えるだろう。さらに今後の介護保険のサービス抑制傾向などを併せて考えれば、「介護離職」が20年代から増加し、今よりさらに社会問題化することは想像に難くない。

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