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高コスト、消える利ザヤ…新築タワマン転売のリスク 保有だけならマイナス金利の金融資産と同じ (1/2ページ)

 私は一般の人々からのマンション購入に関するさまざまな相談に乗っている。売却についての相談を受けることも多い。

 最近目立つのは、まだ建物が完成していない新築マンションの売却相談だ。それも、ほとんどが1億円から2億円以上の物件。特に値上がり期待の買いが集中するのは、都心や湾岸のタワーマンション(タワマン)で、なかには同じマンションの複数住戸を購入契約している人もいる。

 そういった人が私に「来年の×月に引き渡しなのですが、いつ売却すればいいでしょう?」と尋ねてくる。答えはもちろん「なるべく早くに売ってください。引き渡しを受けた瞬間に同じマンション内から大量に売り住戸が出ますが、待っていても仕方ありませんから」ということになる。

 そういうマンションを新築販売時に購入している人は、間違いなく富裕層だ。彼らは過去に値上がり狙いで新築を購入し、その後転売に成功。多額の利益を上げた体験を持つ場合が多い。彼らは成功体験によって自分のカンに自信を持っている。だからこの局地バブルが始まった2013年以降に強気の買いに出たのであろう。

 実は、そういう富裕層が多く購入契約を結んだと思われる都心のタワマンが数物件、今年後半から来年にかけて竣工する。そして購入契約者に引き渡される。

 すでに、物件によっては売り出しも始まっている。もちろん、新築購入価格に1割以上の利益を乗せた売り出し価格だ。なかには2割、3割の利益を乗せている物件もある。まぁ、いくらで売り出すかは売主が自由に決められるのが中古マンション市場。売れるか売れないかは市場が決める。

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