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【新・兜町INSIDE】遊び心か不正か…上場メルカリ、東証の審査は慎重

 ネット上で個人にフリーマーケットの場を提供するメルカリの年内上場が報じられた。上場時の時価総額は1000億円とも2000億円とも見積もられ、上場申請済みと発表した佐川急便(SGホールディングス)に次ぐ今年2番目の大型案件になりそうだ。

 すでにGMOインターネットやユナイテッドといった新興企業がメルカリとの資金提携関係を材料に動意を見せている。こうした関連銘柄には今後、上場承認の発表と上場前後の2回は急騰するチャンスがありそうだ。

 メルカリといえば今春、福沢諭吉の一万円札が出品され、クレジット枠の現金化が目的だとの見方が広まった。その後、メルカリは現金の売買をすぐ禁止したが、現在も出品意図の理解しにくい物品が数多く取引されている。

 遊び心か不正か出品意図を見抜くのは難しい。しかし、現実問題として不正が横行すれば、メルカリには防止策を取る責任が求められる。このため、上場審査する東証が法令順守対策の点検に時間をかける可能性があり、慎重に審査した形跡は残すだろう。

 【2017年7月31日発行紙面から】

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