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【人生二毛作】上司も仰天!事務員が歌手でCDデビュー 音楽祭でグランプリ2度受賞 (1/2ページ)

 どこから見ても普通のOL。マイクを持つと豹変(ひょうへん)する。東京・上野の喫茶店で江本有利さんに話を聞いた。低く静かな声で「私、緞帳(どんちょう)が上がらないと歌手にはならないんです」。

 青森県の三戸町で生まれ育ち、学校を出た後、地元企業に就職したが、歌手に憧れて24歳のときに上京。芸能事務所に所属して歌手活動を始めたが「どさ回り」の連続に嫌気がさして「もう歌をやめよう」と引退。30歳の頃だった。

 その後、結婚し「普通のお仕事をやろう」と歌を封印。物流やアウトソーシング事業を営む菅沼グループに就職。グループ企業を統括する「エス・ジーホールディングス」(東京・市ケ谷)で、いまも経理担当事務員として勤務している。

 「同僚とカラオケに行っても絶対に歌わなかった」が10年前、会社から国立演芸場のチケットをもらって見に行ったのが復活のきっかけ。「日本全国酒飲み音頭」で知られるコミックバンド「バラクーダ」のメンバー、おさむさんと偶然再会。「同じ事務所だった人がリーダーの岡本圭司さんのレッスンを受けていたんですけど、ケガをして歌の練習に行けなくなっちゃって、私が代わりに」。指導を受けているうちに、歌に対する思いが再燃。「会社には迷惑をかけない」という条件で2007年3月、「業平橋」「また来てください向島」の2曲でCDデビュー。

 「復活というわけではないけど」千代田区の企業パーティーに出演し、ステージ衣装に着替えて持ち歌を3曲歌った。あまりの変貌ぶりに上司や同僚がビックリ仰天。その日から部長は江本さんの熱心なファンになってしまった。

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