記事詳細

就活前倒しに学生困惑 人材確保したい企業、夏休みのインターンに活路で「早すぎ」の声

 大学3年生らの就職活動が来春、本格的に始まるのを前に、他社よりも早く人材を確保したい企業は夏休みのインターンシップ(就業体験)に活路を見いだそうとしている。企業の前のめり姿勢に、学生からは就活が事実上前倒しになっているとの困惑の声も聞かれる。

 就職情報会社マイナビが7月、東京都の東京ビッグサイトで開いたインターンの合同企業説明会。横浜市のIT関連会社の人事担当者は「今年の採用では、インターンで大きな成果があった」と強調した。

 「学生優位の売り手市場が続いている上、ITはブラック業界というイメージがある」(人事担当者)といい、学生に会社説明会に来てもらうだけでも一苦労だ。こうした中、昨年度は冬に1日限りのインターンを7回開催すると、計約150人が参加。そのうち、9割が会社説明会に足を運び、15人に内定を出した。来年の採用強化に向け、2017年度は前倒しして夏に「1日」型を実施する。

 東京都の大手量販店は20年までに店舗を大幅に増やす計画があり、人材確保に必死だ。人事担当者は「インターンから学生に接触して会社の魅力をアピールしていく必要がある」と話す。

 一方、学生からは「大学で就活は早くスタートを切ることが大事だといわれているが、夏から就活が始まるなんて早すぎる」(日本女子大3年の女子学生)との不満も聞かれる。日本大3年の男子学生(20)は「友達がインターンに参加しているので来てみた。自分に合った業界を見つけたい」と話した。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう