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【介護離職に備えよ】突然やってくる介護 「実家の片付け」早めの対策を (1/2ページ)

 筆者は先日、都内の大手メーカーに勤める50代の男性Fさんから「親の家の片付けに本当に苦労した」という話を聞いた。この連載では親の住まいをテーマに、老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)への移住について書いているが、移住するとなると当然、それまで住んでいた家(実家)を処分するという問題が出てくる。実家の片付けの話を聞き、早い段階から対策を取っておかないと苦労することをあらためて痛感した。

 前出のFさんの実家は兵庫県だが、仕事が忙しく、実家に帰省するのは年に1回か2回程度という。5LDKの実家には80代の母親が一人暮らしだったが、不自由なく暮らしている様子だったのであまり気に留めていなかったらしい。

 ところが、今年になって母親が体調を崩し、一人で暮らし続けるには不安を感じるようになった。そこで都内のサ高住への転居を決めたのだが、そこから実家の片付けが始まり、大変な苦労をしたのだ。

 5LDKの部屋には納戸や押し入れ、物置など、収納場所が多く、そのすべてにモノがぎっしりと詰まっていた。その中からサ高住に持っていくモノを選び出さなければならない。

 施設への入居までは2カ月程度しか時間がない。しかも、体調を崩した母親ひとりで片付けから引っ越しまでは到底できない。Fさんは仕事の合間に東京から兵庫県の実家に通い詰めて片付けをしたという。土日や祝日だけでなく、有給休暇などもフル活用したというが、「いま思い出しても辛かった」と回想していた。

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