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【新・兜町INSIDE】コンピューターで超高速売買可能 「裁定取引」での利益困難に

 毎月1回の株価指数オプション取引の清算日が10日にある。ひと昔前はオプション取引の清算日が接近すると、「裁定取引」が相場を振り回したものだが、最近は話題に上らなくなった。ベテラントレーダーによれば「コンピューターを駆使した超高速売買が普及し、裁定取引で利益を出すのは困難になった」という。

 裁定取引では、割高商品の売りと割安商品の買いを同時に実行するもので、バブル後の株安局面でしばしば悪玉扱いされた。裁定取引をするのは証券会社のディーリング部門で、相場の下落局面に割高感の強い現物株を大量に売るため、株安に拍車がかかった。

 ただ、現在ではコンピューターが瞬時に株価の割高・割安を判定して売買注文を出すので、極端な割高も割安も発生しにくく、裁定取引から手を引いた証券会社が多い。東証の統計上は「現物買い・先物売り」の裁定取引の残高を確認できるが、現物買いと先物売りを同時実施した分を裁定取引として計上したポジションが大半のようだ。

 【2017年8月7日発行紙面から】

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