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「ロッキー」でノー残業! オフィス向けBGM人気、働き方改革で追い風も

 有線放送大手USENが提供するオフィス向け音楽配信サービスを導入する企業が増えている。職場環境を改善し、社員の集中力向上やリラックスにつなげる狙いがあったが、「働き方改革」の機運が高まり、音楽を定時退社の「合図」とする企業が増えているのだ。導入企業の数は3年前と比べ、月平均で約4倍に伸びているという。

 USENの音楽配信は店舗向けが主力だが、平成25年に社員のストレス軽減など、社会貢献の一環としてオフィス向けに特化したサービスを開始。100以上のチャンネルの中には「別れのワルツ」や「家路」などもあり、退社時間の目安として利用されている。人気アニメ「タッチ」の浅倉南役などで知られる声優、日高のり子さんの優しいアナウンスで、「ノー残業デー」であることを伝えるものもある。

 三井ホームでは、課ごとの終礼を行う合図にボクシング映画「ロッキー」のテーマ曲を導入したところ、残業時間が2~3割削減される“効果”があったという。このチャンネルは士気高揚の効果を想定していたが意外性が受け、「時間の管理にメリハリをつけるツール」(USENオフィスサウンド営業部の斎藤淳部長)として受け入れられたようだ。

 USENは、オフィス向けサービス単体の導入企業数を明らかにしていないが、27年から企業に義務づけられた社員のストレスチェックや、28年に政府が打ち出した働き方改革が追い風となり、増えている。

 今年からは「プレミアムフライデー」の活用を勧めるナレーションも開始。夏季限定で「小川のせせらぎ」など涼しさを感じさせる「涼感BGM」も提供を初めており、さらに導入企業数を増やしたい考えだ。(高橋寛次)

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