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【新・兜町INSIDE】割安説に異論も 企業業績は好調に推移中、買い入れるならもう一段安の到来待って

 6月から続いた足踏み相場は8月中旬に入って売り手優位に転じた。証券会社のリポートは判で押したように、業績から見た株価の割安さを強調し、買いを促す内容となっているが、市場関係者からは割安説に異論も出ている。

 株価が1株利益の何倍かを示すPER(株価収益率)は、主要225銘柄で構成する日経平均ベースで約14倍。2012年11月のアベノミクス相場開始後、PERはなぜか14~16倍で推移したことにされており、これが正しければ14倍は大底圏に該当する。

 ところが実際には、昨年6月に12倍台まで低下している。今期の業績見通しに変更がなければ、日経平均はあと2000円程度は下落する余地が残っていることになる。一方、株価と企業の解散価値との比であるPBR(株価純資産倍率)は1・3倍。こちらも昨年6月にはほぼ1倍に低下するほど株価が下がっており、底値到達は言いにくいようだ。

 ただ、企業業績は好調に推移中。買いを入れるなら、もう一段安の到来を待つのが賢明かもしれない。

 【2017年8月21日発行紙面から】

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