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【榊淳司 マンション業界の秘密】迫るコスト増&サービス低下… 深刻化する管理人不足に抜本的な解決策がないワケ (2/2ページ)

 まず考えられることは、人がいない分だけ管理サービスのボリュームを減らすことだろう。

 100戸くらいまでのマンションなら、管理人の主な仕事は共用部分の清掃とゴミ出しだ。今まで週に5日、管理人に来てもらっていたのを3日とか2日に減らして、最低限の作業を行ってもらう。現に、そういう対策を行っている物件も多いと聞く。

 もう1つは、管理人の賃金を引き上げて50代やそれよりも若い世代にとっても、魅力的な仕事にする。そのためには管理費が2倍に値上がりしても受け入れるくらいの覚悟が必要だ。

 そもそも、分譲マンションで暮らすこと自体がぜいたくなのだ。皆でお金を出し合って管理人を雇い、共用部を清掃させてゴミを出してもらい、自転車置き場の整理などもしてもらっている。戸建て住宅に住んでいれば、すべて自分でやらねばならない。

 今後、管理費は人件費の上昇で値上がりしていくはずだ。つまりマンションに住むコスト自体が上がっていく。そして、サービスは徐々に低下していくだろう。

 マンションというのは日本人にとって、まだまだ完成していない住形態。そのことを理解した上で購入を検討すべきだと思う。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「マンションは日本人を幸せにするか」(集英社新書)など多数。

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