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【榊淳司 マンション業界の秘密】市場は「五輪後」見据えた展開へ 湾岸エリアは中国人富裕層が逃げ出す事態!? (1/2ページ)

 最近、いろいろな方面からよく質問されるのは「東京五輪まで不動産市場は上がり続けるのでしょうか」とか、「五輪の後には暴落がやってくるのでしょうか」という東京五輪がらみの内容。

 いつも答えは同じ。

 「五輪は基本的に関係ありません。あるとすれば心理的な影響だけです」

 なぜなら、五輪はマンションに対する需要を増やしたり減らしたりはしない。さらに言えば、会場が多く設定されることで資産価値の上昇が期待されている江東区の湾岸エリアもよく考えれば、都心に向かって1センチたりとも近づけることはできない。

 逆に、私は心理面でのマイナスの影響を心配している。4年に一度の祭典が終わってしまえば、東京には華やかな未来を予感させるイベントはほとんどない。

 2025年には東京都の人口が減り始める。30年ごろには世帯数も減少に転じる。一方、新築住宅は年々増え続けていく。つまり、需要と供給の関係をみれば緩くなるばかり。住宅の余剰感は年々高まっていくのだ。

 そんななかで「五輪が終わった」という熱い高揚感の後にくるけだるい脱力感が、不動産市場に対してどういう心理的な影響を及ぼすのかが懸念される。

 株も不動産も「将来値上がりする」という見通しを持てれば、どんどん買われる。不動産については、地域限定ではあるが13年ごろから16年半ばまで、買いの勢力がかなり優勢だった。

 特に新築マンション市場では、埋め立て地の荒涼とした街並みの中に突然そそり立つような登場感で売り出された某タワーマンションが、それまでの市場感覚を突き抜けた価格で売り出されたにもかかわらず、短期間で完売していた。

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