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【最強!!バフェット流投資術】「水と粉」ビジネスで高収益 『サンマルクHD』、低い原価率でも高めたブランドの力

 前回登場したひらまつのようなフレンチレストランや、ステーキなど肉関係の飲食ビジネスは、食材が高価だ。それに対して、うどん、ラーメン、パン、パスタなど小麦粉を主体とした料理の原価は驚くほど安い。

 業界では小麦粉関連の食品の材料を「水と粉」と表現するが、極端に言えば、水道水と小麦粉の袋から数百円、場合によっては数千円の料理を提供できるのだから、極めて利益率の高いビジネスだ。

 サンマルクホールディングス(3395)は、その「水と粉」のビジネスに特化しているため、飲食業界では珍しい高収益会社である。

 まず、祖業のサンマルクレストランではパンの食べ放題が特徴だったが、パンの原価などたかが知れている。その食べ放題にひかれて、コース料理を注文してもらえれば万々歳である。その次に展開したのがサンマルクカフェ。コーヒーも「水とコーヒー豆」の原価率の低い商品であり、しかも「チョコクロ」という、「水と粉」のチョコレート入りパンのヒット商品もしっかりと生み出している。その後展開しているのも「鎌倉パスタ」や「石焼炒飯店」など原価率の低い料理が主体の店である。

 大事なのが、原価率が安くても、店舗のブランド力を高めて、販売価格は一定水準以上を保つようにしていることである。飲食店というものを最終的に完成させるのは顧客である。高級な店であればドレスコードがあって、条件を満たさない顧客は入店できないが、他の店でも事実上、来店客は限定されている。

 安売りだけが特徴の店には、お金がない人ばかりが集まり、店の雰囲気もそうなる。だから、一定価格以上で販売することは店のブランド力を維持するためにも重要なのである。

 サンマルクグループの顧客層が良質であるおかげで、サンマルクカフェを中心とする店舗は、ショッピングセンターなどからの誘致が多く、多店舗展開においても苦労が少ない。 (国際投資アナリスト・大原浩)=敬称略

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