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売却先決定の東芝半導体、遠いサムスンの背中 韓国SKに幹部は「安心感」口にするも (3/3ページ)

 東芝メモリは最先端品の「64層3次元メモリー」をサムスンとほぼ同時に量産開始した。もっとも、サムスンは生産規模や良品率を示す歩留まりで上回るとされる上、7月には新工場建設や既存工場の強化で2兆円を投じることを決め、2位以下を引き離しにかかっている。

 これに対し、東芝メモリは四日市工場で第6製造棟を平成30年夏に稼働させるほか、32年ごろには岩手県北上市で新工場を稼働させる計画。ただ、29~31年度の投資額は9千億円超で見劣りは否めない。売却先選定の長期化やWDとの対立が影響し、新工場まで全て単独で投資するかを含め、詳細を詰めきれていない。

 東芝メモリとしては、シェア3位のWDとの協業関係も維持して「3社連合」を目指すのが現実的だ。そうなればシェアは45%とサムスンを上回る。だが、日米韓連合への売却がWDの反発を招くのは確実。対抗軸の形成は簡単ではない。

 データセンターなどに欠かせないフラッシュメモリーは極度の品薄状態。好調な市況が続く今後数年の対応で命運が分かれそうだ。(井田通人)

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