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【榊淳司 マンション業界の秘密】修繕コストの高いタワマン、メンテナンス面で大きなハンディキャップ 湾岸エリアは外壁劣化も早い (2/2ページ)

 さらに板状型のマンションなら施工精度によって外壁の修繕工事は30年以上必要でない場合がある。

 しかし、タワマンは十数年に1度は必ず外壁の修繕工事を行わないと雨漏りのリスクが高まる。外壁に使用されるALCパネル同士やサッシュなどの建材との間に充填されているコーキング剤が雨漏りなどを防いでいるが、コーキング剤は年月とともに必ず劣化する。

 特に湾岸エリアのタワマンは潮風にさらされるので、劣化が早いと考えられている。だから、十数年ごとの外壁修繕工事が必要となる。

 1戸当たり250万円前後かかる大規模修繕の費用も、新築十数年後の1回目なら問題なく負担できる。しかし、建物も所有者も高齢化してくる30年後、50年後もスムーズに費用が集まるだろうか。

 タワマンはメンテナンスの面でかなり大きなハンディキャップを背負った住形態と言える。特に東京の湾岸エリアはプールや大浴場といった30年後から50年後には必ず管理のお荷物になる豪華施設を備えた物件も多い。そちらの面でも要注意だ。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「マンションは日本人を幸せにするか」(集英社新書)など多数。

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