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【定年起業への挑戦】子供たちのため、パソコンを使わないプログラミング教育を開発 教え方は絵本を読み聞かせるように

 大木章さん(50)は大学卒業後、大手メーカーに就職。営業で実績を上げながら、ボクシングにも打ち込み、プロライセンスを取得しました。

 30歳の時、映像の世界に飛び込んだ大木さんはドキュメンタリー制作で活躍し、42歳でフリーになります。プロデューサーとして、映像制作だけでなく、イベントやWebサイト制作などの分野にも仕事を広げました。そして近年は、子供たちに何か残す仕事をしたいと考えるようになったそうです。

 「おやじが大学教授で教育一家だったのです。『教える』ことが好きというDNAがあるのかもしれません」(大木さん)

 子供世代に何か伝えたいという思いになった大木さんは、親しいAI研究者と、「プログラぶっく」というシステムを開発。2016年、合同会社オフィス・ゼロ(a-oki@zerollc.net)を立ち上げました。現在、特許申請中で、10月ごろリリース予定とのことです。

 「これはパソコンを使わないプログラミング学習の仕組みです。スマホと教材があれば、絵本を読み聞かせるように学ばせられます。教える大人にも詳しい知識は必要ありません」

 大木さんは、あえて小さな会社形態を選びました。多彩な才能を持った20人もの仲間たちとプロジェクトごとにチームを組んでやっていくとのことです。どうやったら、そんな仲間を作っていけるのでしょうか。

 「まずは仕事と絡まない友達を増やしていくことからじゃないでしょうか。最初は損してもいい。また、仲間たちとのお金のやり取りをオープンにすることです。そんなことが信用を作るのでしょう」(取材・構成 藤木俊明)

 ■片桐実央 起業コンサルタント、行政書士、FP、銀座セカンドライフ代表取締役。著書に『「シニア起業」で成功する人・しない人~定年後は、社会と繋がり、経験を活かす~』(講談社)。

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