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【一生働く!】高齢者を襲う「新型栄養失調」 三食しっかり食べているのに低栄養のワケ (1/2ページ)

★〈展望編〉17年9月

 4人に1人が65歳以上の高齢者となったいま、高齢者の低栄養が問題になっているという。その実態と予防法とは-。

 ■飽食の現代に栄養失調。その原因は

 食べ物が豊富な時代にもかかわらず、高齢者に多くみられるようになってきたのが「低栄養・栄養不足」。厚生労働省が一昨年に調査した最新の「国民健康・栄養調査」によると、65歳以上で16・7%、80歳以上では2-3割が低栄養傾向にあるという。

 三食しっかり食べているのに低栄養に陥っている状態を「新型栄養失調」といい、高齢者の間で増加している。70歳以上の5人に1人が該当するという調査報告もある。

 なぜ、高齢者の栄養失調が増えているのか。その理由のひとつとして、肉や卵などの動物性食品の摂取量の減少が挙げられる。高齢になるにつれて、健康に注意したり食が細くなることで、肉や卵を控える傾向が強まる。その結果、体に必要なタンパク質が十分に摂れず、結果的に栄養が不足してしまうのだ。

 中年期にはメタボリックシンドローム対策に気を配り、糖質やカロリーを控える食生活を送ってきた人が少なくない。しかし、高齢期にさしかかって配慮するべきなのは、エネルギーや栄養の不足のほうなのだ。

 だが、この点については情報や警鐘が十分ではないため、高齢期に必要な食生活への適切なシフトがままならない状況にある。

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