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【経済快説】野党勝利への訴えはコレだ 相手の嫌がる「安倍辞めろ!」の一点にターゲット絞れ (2/2ページ)

 また、安倍政権が選挙公約に入れようとしている憲法9条に自衛隊の存在を書き込む憲法改正案は、議論がいかにも不十分であり、本格的な争点になりにくい。民進党の前原代表も改憲に積極的とみられており、また、もともと自民党員だった小池氏も憲法改正論者であろうから、憲法も争点にはしにくい。

 率直に言って、野党は政策で争点を作って論戦に持ち込もうとすると成功するまい。話題がやや古びた感があるが、森友学園問題、加計学園問題、稲田朋美氏を防衛相に任命して不適切な言動の後もかばい続けたことなど、自分の知り合いや気に入った人物に過剰に肩入れする安倍首相の資質の適切性を問う路線に戻らざるを得ないだろう。

 いずれの問題も、現在までの材料では、法的・手続き的に問題があったと明確に主張できる問題ではなさそうだが、「首相個人の資質を問う」という立場を取ることはできよう。本格的な政策論争にならないことは残念だが、相手は、野党が弱体のタイミングを狙ってきたのだから、野党も相手の嫌がる「安倍辞めろ!」の一点にターゲットを絞っていいだろう。与党の意外な大幅後退があり得るかもしれない。(経済評論家・山崎元)

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