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【サラリーマンサバイバル術】試用期間中の安易な解雇に納得できない 「あなたは仕事ができない」と言われ… (1/2ページ)

 【Q】 採用された会社で、3カ月の試用期間の2カ月目に「あなたは仕事ができないので本採用しない、もう来なくていい」と言われました。確かに、慣れない仕事でミスもしましたが、指導もほとんどなく、突然クビはショックで納得できません。(20代・サービス業・男性)

 【A】 試用期間中だとしても、労働契約が成立している以上、安易な解雇はできません。

 試用期間とは、使用者が労働者を本採用する前に、実際の業務を通じて、採用時には判断できない適性や能力などを見極めるために設けられるものです。

 法律上、試用期間に関する明確な規定はありません。ただ、その性質について裁判所は「解約権が留保された労働契約」であると判断しています。

 そのうえで、試用期間中の解雇や本採用の拒否ができるのは、採用決定の当時は知ることができなかった、あるいは知ることが期待できないような事実が判明し、その労働者を引き続き雇用するのが適当でないと判断することが、試用期間を設定した趣旨・目的に照らして客観的に相当である場合に限られる、としています。解雇に準じた慎重な扱いが求められるわけです。

 本採用拒否の理由として往々にして見られるのが、仕事のミスや勤務態度を挙げるケースです。その場合でも、使用者には、採用した労働者にきちんとした教育研修をしているのか、あるいはミスやトラブル時にどのような注意指導を行ったのかが具体的に問われ、その内容によっては解雇権の乱用と判断されることになります。

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