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【介護離職に備えよ】訪問して分かる「施設の想い」 老人ホームはウェブなどのイメージに惑わされず間違いのない選択を (2/2ページ)

 やはり、インタビューすれば、その人となりや想いの強さはある程度は伝わってくるのだ。しかしながら、パンフレットやウェブサイトだけでは、その老人ホームの本質や施設長の想いは語り切れない。

 施設長自身、訴えるべき点がどこであるかに気づかず、当たり前のように仕事をしていることも多々あるのだから、仕方がないのかもしれない。

 さらに、この老人ホームには部屋の随所にもこだわりを感じるところがあった。例えば、部屋に備えてあった加湿器は、すべての部屋に水道栓を引き、スタッフが水を替える手間を省けるよう特注したというのだ。

 つまり、水を替える時間を「ケア」の時間に充てるために、このような工夫をしていたのだ。だが、そのことについて積極的にアピールしているわけでもない。

 私の取材経験でも、このような老人ホームは初めてだった。訪れる前の(ウェブやパンフレットで感じていた)イメージをいい意味で覆された。

 老人ホームは、親にとって終の棲家である。イメージに惑わされず、間違いのない選択をしてほしいと思う。

 ■大澤尚宏(おおさわ・たかひろ) オヤノコトネット(www.oyanokoto.net)代表取締役。1995年に日本初の本格的バリアフリー生活情報誌を創刊。2008年、「そろそろ親のこと」(商標登録)をブランドにオヤノコトネットを創業し、「高齢期の親と家族」に関わるセミナー講師や企業のマーケティングアドバイザーとして活躍している。

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