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【人生二毛作】人事のコンサルタントが原宿唯一のお米屋さんに「あまのじゃくみたいで面白い」 (1/2ページ)

 秋は新米の季節。だからというわけでもないが、若者の街、東京・原宿に残る唯一のお米屋さんに行ってみた。カフェやアパレルの店が立ち並ぶキャットストリートの小池精米店。

 「原宿で米屋をやること自体、僕にとっては快感。この町で米屋はうちだけ、何かあまのじゃくみたいですごい面白いな」と、店主の小池理雄さん(46)が笑いながら語る。

 都内の大学を卒業後、教材関係の出版社に就職。数年間編集に携わったが、「仕事があまり面白くなくて、何か違うことをやってみたい」と社会保険労務士の資格を取り、人事制度のコンサルティングファームに転職。「中小企業で賃金の決め方とか人事制度の話をしてました。仕事は楽しかったですよ。すごい出張が多くてね」

 末っ子の長男。2人の姉は嫁ぎ、家には年老いた両親だけ。家業を継ぐ気はなかったが、「父親は心臓が悪かったので、やっぱり心配なんですよ」

 10年前、三代目の社長になった。店は渋谷区神宮前の一等地。コンサルタント会社に勤めながら店を商業ビルにでもすれば家賃が入り、左うちわで暮らせるのではないか。

 「それはちょっと僕の生き方とは違う。そんなにもうからなくても自分の腕でやっていきたい。生活ができれば米屋でいいじゃないか」

 小池さんは営業の経験がない。「営業って何をするのかということもわからなかった」と苦笑。名刺の渡し方からお辞儀の仕方まで学び、飲食店の飛び込み営業から始まった。

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