記事詳細

【榊淳司 マンション業界の秘密】新築マンションの完成在庫が急増中 健全な市場価格へ「値引き合戦」、最大手も動き出す? (1/2ページ)

 新築マンションというのは、建築確認が下りた直後から広告・販売活動を始め、建物が竣工する前に全戸の契約を終え、竣工後は速やかに購入者へ引き渡して代金を回収することが理想とされる。

 そのために建築中の建物に代わるモデルルームをそのマンションの敷地外に設営する。

 実際の仕様より高級に見せかけて、来訪者に幻想を抱かせる演出を施す。実際の住戸を見せると、「設備がチープ」であるとか、「窓の外に開放感がない」などの現実を目の当たりにすることも考えられる。

 だから、新築の場合はほとんど敷地外にプレハブのモデルルームを作り、竣工までの完売を目指し、派手な広告で顧客を集めて販売活動を行う。

 これには多大な費用がかかるが、竣工までに完売した場合には、それに余りあるメリットが得られる。

 まず、土地の購入やゼネコンへの建築費を支払うために銀行から借り入れた資金に対する利息が、最小限に抑えられる。次に竣工後もダラダラと販売を続ける場合のコストが軽減できる。

 しかし、ここ最近の都心における新築市場はちょっと異常だ。軒並み完成在庫が増えてきた。エリアによっては、販売中物件の半数以上が完成在庫になっている。これは多くの物件が本来の目標である「竣工完売」を達成できなかったということになる。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース