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【こんな時代のヒット力】「成熟家族世帯」の定番を変えたカレールウ 年間10億円超のハウス食品「きわだちカレー」誕生ウラ (1/2ページ)

 カレーライスは国民食。一番好きなのは、やはりわが家のカレーとしたら、読者諸兄が、家でカレーを最後に食べたのはいつだろう?

 ハウス食品(東京都千代田区)では、子供が小さい頃は『バーモントカレー』→子供と母親向けの『こくまろカレー』→やや辛い『ジャワカレー』と、成長に合わせてカレールウを提供している。18歳、子供の高校卒業とともに、家で一緒に食事をする機会が減り、『ジャワカレー』卒業となる絵図だ。

 同社の調べによると、「子育てを終え夫婦二人暮らしになると、家でカレーを作る頻度が急に下がる」(事業戦略本部食品事業一部、萩原祐樹氏)という。このような50、60代の夫婦二人暮らし世帯を同社では「成熟家族世帯」と呼び、「成熟家族世帯をつなぎ止めるためのカレールウ開発が急がれた」(同)。

 開発には8年かかる。当初の数年を、萩原氏は「主婦の“時短”。舌が肥えた年代なのでスパイス、世界のカレー、などのキーワードで模索した」。だが、違った。

 「時短は前提、さらにおいしいことが大事」。成熟家族世帯が求めるルウは「作って食べるわが家のカレーであることにたどり着いたのは、2014年頃だった」(同)。

 家で食べる日本式のおいしいカレーという王道を進化させる開発コンセプトを見つけ、そこからまた苦労が始まった。

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