記事詳細

【人生二毛作】「難聴者は蓄音機の方が聞きやすい」に着想、元IT営業マンが『バリアフリースピーカー』発売 (2/2ページ)

 原理は蓄音機のように湾曲した振動板全体が音を発生する仕組みで、離れた場所でも音が明瞭に伝わる。画期的なスピーカーだ。価格は個人向けの『ボクシー2』が11万9800円。

 昨年、東京三菱UFJ銀行が主催するビジネスコンテストのソーシャルビジネス部門で最優秀賞を受賞。これで信頼性が高まり、月100台単位で売れるようになった。

 「高齢者施設で実証実験をやると、7、8割の方はよく聞こえると仰る。そのときのうれしそうな顔を見ると、苦労が吹っ飛びますね」

 60代から70代の技術者が活躍する「下町シニアベンチャー」の会社でもある。若いベンチャー起業家のように、あまりテンションを上げず、「淡々と事業を進めています」。

 海外進出も視野に、「音で世界中の人を幸せにしていきたい」と夢は大きく膨らむ。

 ■大宮知信(おおみや・とものぶ) ノンフィクション・ライター。1948年、茨城県生まれ、中学卒業後、集団就職。週刊誌編集者など二十数回の転職を繰り返し、現在に至る。『平山郁夫の真実』(新講社)『死ぬのにいくらかかるか!』(祥伝社)など著書多数。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう