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【榊淳司 マンション業界の秘密】分譲中古物件で進む廃墟化 資産価値500万円が分岐点 (1/2ページ)

 私のところにはよくテレビから企画協力の依頼があるのだが、最近多いのはマンションの廃虚化に関するテーマ。映像にしたときに迫力があるのだろう。

 しかし、実際に廃虚化している分譲タイプの物件があるかというと、実のところほとんどない。テレビ局はよく私に「どこかご存じないですか」と聞いてくるが、お役に立てていないのが現状だ。

 分譲マンションが廃虚になる過程なら現在でも十分に推測できる。

 まず、住んでいる人が少なくなる。そして管理費や修繕積立金の滞納が増えてくる。すると管理会社に業務委託料が払えなくなる。共用部分で不具合が出てきた場合でも、管理組合にお金がないので必要な修繕が行えない。

 そのうち通常の暮らしにも支障をきたすようになる。人がどんどん出ていく。最後には誰も住まなくなって廃虚化という道筋だ。

 これを防ぐためには、何よりも管理費の滞納に対して厳正できめ細かい対応をしなければならない。それさえできれば、少なくとも廃虚化への歩みを止めることができる。

 管理費や修繕積立金は、管理組合が区分所有者に対して持つ普通債権である。現状の民法では時効が5年。5年間何もしていなければ、そこからは時効となって徴収できない管理費が膨らんでいく。だから、管理費の滞納が5年に達する前に法的な措置を取らねばならない。督促しても払ってもらえない場合は裁判になる。最終的には競売だ。

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